ホワイトチャペルという地名は、同地にあった小さな聖母マリア教会に由来。13世紀に建てられたこの教会は、建造当初、外観が白かったことから「ホワイトチャペル」と呼ばれるようになり、やがて教会に面した大通りも「ホワイトチャペル・ロード（ハイストリート）」という名で定着した。
上の写真は、1920年当時のホワイトチャペル・ハイストリートを撮影したもの。この通りは当時、ロンドン東部において有名な藁（Hay）の取引市場となっていたため、ケントやエセックスから運ばれてきた大量の藁を積んだ荷馬車が、列をなして並んでいた。また写真右端には、地名の由来となった教会も写っている。しかし20年後の1940年、第二次世界大戦中にドイツ軍の爆撃により教会は倒壊。その後再建されることなく、跡地は公園になった。

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