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徳川るり子の細腕感情記Ⅱ

2016年5月6日

何ゆえ、ロンドンの舗道では足元に気をつけねばなりませんの?


徳川るり子

愛するお父様へ

前文お許しくださいませ。

月日が経つのは本当に早いもので、あっという間に5月になってしまいました。「Early May bank holiday」の3日間は、グロスターシャーにある古城を訪れたり、森に群生するスズランのような可愛らしい青い花「ブルーベル」を眺めながらウォーキングを楽しんだりと、充実した休日を過ごすことができました。今月末には、再び「Spring bank holiday」という3日間の連休がありますので、次はどこに出かけようかと友人と一緒に計画を立てているところです。日本も、ちょうどゴールデンウィーク期間中だと思いますが、お父様、お母様はどのようにお過ごしでしょうか?

さて、今日もひとつご報告したいことがあり、筆を取りました。

先日、英語学校の友人たちとリージェント・ストリート沿いを歩いていたときのことです。先頭を歩いていた友人が、突然「キャッ!」という声をあげてよろめきました。慌てて隣にいた別の友人が彼女を支え、事なきを得たのですが、何事かと思いますと、彼女の足元にある敷石の一部が大きく欠けているではありませんか! どうやら、その陥没部分に足を取られてしまったようでした。幸いなことに、転んだり捻挫したりはいたしませんでしたが、わたくしども一同、ヒヤリとさせられました…。

リージェント・ストリートに限らず、ロンドンの舗道は敷石が割れていたり、穴があいていたり、グラグラと動いたりすることが多く、注意を怠ると転びそうになることが度々あります。もし転んで大きなケガをしてしまった場合、どうなるのでしょう? かねてより疑問に思っておりましたので、この機会に調べてみようと、リージェント・ストリートを管轄下に置く「ウェストミンスター・カウンシル(自治体)」に電話をかけてみることにいたしました。

丁寧に対応してくださった方によりますと、歩行者に危険が及びそうな状態の舗道を見かけた場合は、まずは各カウンシルに連絡してほしいそうです。人通りの多い場所は、月1回の割合でカウンシルがパトロールを行っているものの、舗道の破損状況を100パーセント把握することは難しく、通報により初めて破損がわかるケースも少なくないとのことでした。

通報があった後、24時間以内に担当者が現場に出向き、破損状態を確認します。その破損部分がどの団体に属するものかを判断し、カウンシル、あるいはガス・水道・電気の各企業などへ修復を要請するそうです(敷石自体はカウンシルの責任下にありますが、舗道の破損はガス・水道・電気会社の責任下にある場合のほうが多いのだとか)。実際の修復が行われるまでは、フェンスで囲うなどの応急処置を取るそうですが、もしそれも間に合わずに転んでケガをしてしまったときは、被害者本人がその破損部分を「所有」する団体に苦情を申し立てることになる、とおっしゃっていました。

一週間ほどで、どういう状況か通報者に報告が行われるそうですので、楽しみに(?)待ちたいと思います。それでは今日はこのへんで。お母様にもよろしくお伝えくださいませませ。

かしこ
平成28年5月2日 るり子


とくがわ・るりこ◆ 横浜生まれのお嬢様。名門聖エリザベス女学院卒。元華族出身の25歳。あまりに甘やかされ過ぎたため、きわめてワガママかつ勝気、しかも好奇心(ヤジ馬根性)旺盛。その性格の矯正を画する父君の命により渡英。在英1年7ヵ月。ホームステイをしながら英語学校に通学中。『細腕感情記』(平成6年3月~平成13年1月連載)の筆者・徳川きりこ嬢の姪。

 

 

 

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