logo
 
2014年8月21日

●征くシリーズ●取材・執筆・写真/本誌編集部

エディンバラ
ロイヤル・マイルを征く
― 忘れ去られた地下都市の秘密 ―



写真は左から、エディンバラ城、セント・ジャイルズ大聖堂、ホリルードハウス宮殿。

 

同じ英国内でありながら、バグパイプやタータンチェックといった、
イングランドとは異なる文化と趣を持つスコットランド。
その首都エディンバラは、街を見下ろすようにそびえ建つ古城や
丘の上にたたずむ神殿風の建物の荘厳さ、
そして建物に用いられているサンドストーン(砂岩)が醸し出す
知的で落ち着いた雰囲気などから、 「北のアテネ」とも呼ばれている。
今号では、北の古都エディンバラを語る上で欠くことのできない、
旧市街を走るメインストリート「ロイヤル・マイル」と、
その下に広がる秘された地下都市についてお届けしたい。

 

火山と氷河が生んだ地

 イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの「国」から構成されている連合王国、英国。そのうちの1つ、グレート・ブリテン島北部に位置するスコットランドでは、英国からの独立運動が過熱しており、いよいよ来月、独立の是非を問う住民投票が行われるとあって、強い関心が寄せられている『旬の国』である。
スコットランドは、バグパイプやタータンチェック、ハギスといった独特の文化を持つ。その首都エディンバラは重厚で上品な街並みの美しさを誇る一方で、戦いを重ねてきた荒々しい過去の面影も随所に残しており、初めて訪れる人に強烈な印象を与える。英国内において、ロンドンに次いで観光客が多い都市と言われているのも頷けるだろう。
さて、エディンバラの大きな魅力のひとつといえば、他に類を見ない急峻な地形ではないだろうか。
さかのぼること3億4千万年ほど前、エディンバラ一帯は活火山地帯であったという。2度の大規模な火山活動で噴出した溶岩によって一帯は覆われ、硬い岩盤ができあがった。しかし約50万年前に訪れた氷河期時代に、岩盤は高さ数百メートルにわたり氷河で抉られ、今度は深い谷が誕生。こうして高低差がある立体的でダイナミックな景観がつくり出されたのである。エディンバラの西端にある「キャッスル・ロック」や東端の「アーサーズ・シート」「カールトン・ヒル」といった岩山や丘は、氷河によって溶岩が削り取られた後の残丘であり、街のシンボル、エディンバラ城はこのキャッスル・ロックの上に建造されている。



4つの通りからなるロイヤル・マイルには、2つの道路名標識が並列して飾られている。

 

週刊ジャーニー最新号 eBook

週刊ジャーニー最新号表紙

No.984 5月18日発行号

週刊ジャーニーをオンラインで読む
  • 英国時間の木曜17時更新
  • 紙版の定期購読はこちら

2017年 05月 18日

2017年 05月 19日

2017年 05月 17日

2017年 04月 27日