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続々と発売中!

- 変り種 - 大人の塗り絵
Weird colouring books

■昨年9月に本コーナーでご紹介した「大人の塗り絵」。英国の塗り絵ブームは留まることを知らず、魅了される人々の増加に合わせて、商品も多様化している。そこで、続々と登場する一風変わったものを集めてみた。

2016年5月12日 No.932

ロンドン各地の書店を覗いてみると、塗り絵コーナーが目につき、売れ筋を紹介する棚では塗り絵が必ずランクイン。街の片隅では、お気に入りの1冊を持参して知らない人同士が集うミートアップ・イベントも開催されるなど、塗り絵人気はますます勢いづいている。日々の忙しさを忘れて色をつける作業に没頭することで、心の緊張をほぐしてくれたり、メディテーションの役割を果たしてくれたりと、その効果にみんなが夢中だ。特に、大人向け塗り絵の多くには繊細な花や植物、アート性の高い模様が描かれ、自分の創造性を掘り起こしてくれることも魅力のひとつといえるだろう。
美しい塗り絵の数々が支持を集める一方、利用者層の拡大と歩調を合わせるように、出版各社が個性やアイディアの光る商品を登場させている。

Swear Word Colouring Book
植物や動物がデザインされる中に浮かび上がる『汚い言葉』の数々。叫ばずにいられないときは、溜め込んでしまう前に開いてみよう。6.99ポンド。

The Art of Romance
1908年からロマンス小説を出版し続けてきた「Mills & Boon」。人気小説の表紙が塗り絵としてまとめられ、色をのせるうちにピュアな自分を再発見!? 8.33ポンド。

先日、ロンドン市内のある雑貨店で目に飛び込んできたのが、『The Corbyn Colouring Book』。労働党党首のジェレミー・コービン氏が各ページに描かれ、それに色をつけていくというもの。誰が買うのだろう…と一瞬疑問を感じたが、開いてみると、コービン氏がモナリザ風のポーズでキメていたり、モーゼに扮していたりと、遊び心のあるイラストにクスッと笑ってしまう。同書を出版する「Old Street Publishing」のウェブサイトでは、赤色(左翼主義のシンボルカラー)で塗ることを推奨するなど、コービン・ファンの心をくすぐっているようだ。
一方、大人として言いたいことを我慢しなければならないときに助けとなるような本もある。『Swear Word Colouring Book』には、「as*hole」や「sh*t」といった言葉が、動物や植物とともにさわやかに描かれている。ネガティブな印象はなく、色をつけていくうちに明るい気持ちになれるのかもしれない。子供の頃、ノートの隅に「バカ!」と書いては消した記憶がよみがえるが、明るい色で彩れば、後ろめたさを感じることなく怒りをぶつけられそう!? 本書に限らず、「Amazon」で「Swear Word Colouring Book」と検索すれば、50冊以上はヒットすることから、日ごろのうっ憤をどうにか晴らしたい、大人たちからの需要の高さが伺える。
この他にも、変り種は目白押し。ストレス解消に、あるいはプレゼントに、ユニークな1冊を探してみては?

▲【左】The Great British Cake Off
人気テレビ番組の非公式塗り絵。マカロン・タワーからケーキ・スタンドまで、実際よりも見栄えの良いケーキが出来上がりそう。 9.99ポンド。

▲【中】The Corbyn Colouring Book
労働党党首ジェレミー・コービン氏が海を割るモーゼに扮していたり、『アダムの創造』の一部になっていたり、遊び心あふれる1冊。赤鉛筆利用が推奨される。8.99ポンド。

▲【右】Where's Wally? The Colouring Book
ただでさえウォーリーを見つけるのが困難なほど多くの人が描かれているのに、これに色をつけるの!? 5ポンド。

(文/本誌編集部 西村千秋)

 

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