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服を手軽にカスタマイズ!

パッチワーク
Patchwork

■春先から流行中のスカジャンに続き、1970年代~80年代ファッションのリバイバル・ブームに乗り、次にファッション界をにぎわせているのがパッチーク。DIY感覚で既製品を簡単に自分色に変えられると人気だ。

2016年8月25日 No.947

パッチワークというと、端切れをつなぎ合わせて1枚の布を作る手芸を思い浮かべる人も多いだろうが、英語では「patch=当て布」の意味で、前述の手芸法を指すと同時に、日本でいうワッペンまたはアップリケのことも言う(ちなみにワッペンはドイツ語で紋章のこと。アップリケはフランス語で布の上に別の布などを縫いとめたり貼り付けたりする手芸法を指す)。
英国では、ファッションに自分だけのオリジナリティを求める若者向けに、小売各社がこのパッチワークを提唱。セレブリティやアーティストとコラボしたパッチをポップアップ・ショップで販売するなど、個性を生み出すアイディアのひとつとして販促活動に力を入れる。

各ショップはさながらパッチワークの嵐! パッチだけの購入が可能な店も多く、アイロンの熱で簡単に貼り付けられる商品が売れ筋。写真左は「ザラ」(子供服)、リュックは「Accessorize」。
オックスフォード・サーカスに位置する英国最大のナイキ・ストア「ナイキ・タウン・ロンドン」では、店内にある、スニーカーのオーダーメイド・コーナー「Nike Sneakers Cube」で、リオ五輪の開催期間に合わせた8月21日まで、スニーカーに国旗のパッチや、衣類にロンドン、東京、ブラジル、3ヵ国のアーティストがデザインしたパッチを貼り付けるイベントを開催した。立ち寄ってみると、五輪の熱気さながら、世界各国からやってきた多くの買い物客が、自国の国旗のパッチを競って注文する姿が見受けられた。
一方、老舗のジーンズ・ブランド「リーバイス」は8月、ロンドンの百貨店「セルフリッジズ」内に「Levi's Tailor Shop」を期間限定でオープン。英トップ・モデル、ポピー・デルヴィーニュがデザインした遊び心あふれるパッチを限定販売し、話題を呼んだ。ポップアップ・ストア終了後も、英国内のリーバイス主要店舗内にある「Levi's Tailor Shop」にて、同店で購入したリーバイス製品に、パッチを貼り付けるサービスを実施している。
リージェント・ストリートにあるリーバイス旗艦店を覗いてみると、人目を引く日本の旭日旗デザインから、可愛らしいイラスト入りまで、どれもこれも欲しくなってしまうようなパッチが販売されていた。パッチ代を払えばその場で貼り付けてもらえるのが嬉しい。

写真上:国旗のパッチが貼られたナイキ・タウンのスニーカー/同右:リーバイス旗艦店にはパッチのデザインが充実する。。
これらのほかにも、ハイストリート系のショップを訪れてみると、子供服から大人服、バッグや帽子に至るまでさながらパッチワークの嵐! しかし、人気が高まるかたわらで、デザインをめぐってはトラブルも発生。「ザラ」や「ベルシュカ(Bershka)」などのブランドを傘下に持つファッション大手「Inditex」社に対して、アーティストらがデザインの盗用を訴え、SNSなどで自らのデザインと比較した画像を掲載して世界中に猛アピール。訴訟問題にまで発展しているケースもある。それだけ注目度が高いということだろう。
手持ちの服に飽きてきたら、パッチワークで世界でひとつの服作りに挑戦してみては?

(写真・文/ネイサン弘子)

 

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