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ムーミンの世界へようこそ

Adventures in Moominland

英国最大のアートセンター、「サウスバンク・センター」が掲げる2017年のテーマは「北欧」。これに先駆け、フィンランド生まれの「ムーミン」の世界が広がる体験型エキシビションが、2016年12月にオープンした。子供向け絵本でありながら、独特の哲学と世界観で人々を魅了してやまないムーミンの世界へ、冒険の旅に出かけよう!

2017年1月5日 No.965

サウスバンク・センターの一角を占めるロイヤル・フェスティバル・ホール。その中心に位置する階段を下りていくと、地上フロアの片隅にムーミンの大きな絵本が描かれた壁が現れた。エキシビションの会場にしてはどこかひっそりとした様子にムーミンの世界観を感じる。
「入口はどこだろう?」ととまどっていると、ツアーの案内人が壁の絵本をめくりはじめた。1枚、2枚とページをめくると、穴の開いたページが現れ、まさに絵本の中へ足を踏み入れるがごとく、ここから冒険の旅がはじまった。

絵本のページが並んだ薄暗い通路を進むと、ムーミンの人形が出迎えてくれた。周囲では作者のトーベ・ヤンソン(Tove Jansson、1914-2001)が好んで聞いたジャズ音楽が流れ、優しく響く。
会場では、テーマの異なる11の部屋が隠し扉や橋でつながり、映像が見られるほか、貴重なオリジナルのイラストや手紙、ヤンソンの私物が展示されている。

ひとり旅を続ける放浪者、スナフキンのテントを思わせる部屋に入り、足元に敷かれた砂に直接腰を下ろすと、ムーミンの誕生秘話を描いた短編アニメがテントの天井に映し出され、早速ムーミンの世界へと引き込まれた。
テントを後にし、身を屈めながら歩く洞窟、ニョロニョロ(細いキノコのような物言わぬ生き物)が木陰から顔を出しそうな森、床が揺れる筏の部屋、ふわふわの人工雪に覆われた闇夜の森、ヤンソンのスタジオ、フィンランドの島の浜辺、島の小屋、ムーミン・ハウスなどが再現された部屋へと歩を進める。冒険にわくわくする一方、くりぬかれた岩場やテーブルの中に展示された繊細で温かみあふれるイラストに魅了される。

ちなみに英国では、1949年にムーミン絵本の第3作「Finn family Moomintroll(たのしいムーミン一家)」が出版され、1954年にはロンドンの夕刊紙「イブニングニュース」で週6日の漫画版ムーミンが連載されている。その後、80年代になるとムーミンの人形劇がテレビ放映されたが、英国での大規模なエキシビションは今回が初めて。

ロンドンに出現したムーミン・ワールドに、この冬出かけてみては? (文/ネイサン弘子)

Adventures in Moominland
Royal Festival Hall, Southbank Centre
Belvedere Road, London SE1 8XX
チケット:大人12ポンド~、子供£10~
4月23日まで
Southbank Centre's Adventures in MoominlandのWEBサイト

ムーミンの魔法にかけられた後は、日本でも人気のフィンランドの食器会社「ARABIA」のムーミン・マグカップなどが買える、ムーミン・ポップ・アップ・ショップに立ち寄るのをお忘れなく。

 

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