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バービカンに日本の「家」が登場!

日本の住宅建築展

■戦後の復興から高度経済成長期を経て現代に至るまで、日本の建築家らは時代の変化に呼応しながら住まいのあり方を模索してきた。こうした日本の住宅建築と生活様式の変遷を紹介するエキシビションが23日、バービカンで始まった。

2017年3月30日 No.977


建築家の藤森照信氏がこのイベントのために設計した「Teahouse and Garden」では、 茶室とともに庭園が設けられている。

コンクリート造りの威圧的な建物が特徴的なバービカン内に現れた2つの日本建築。「The Japanese House: Architecture and Life After 1945」と銘打ったエキシビションで注目を集めている展示のまずひとつめは、建築家・西沢立衛氏による個人宅「森山邸」を実寸大で再現したもの。「賃貸もでき、自分の住居にもなり、将来はすべてを自分の住まいにしたい」という依頼主の要望に応えて2005年に完成した森山邸は、真っ白い箱型の住宅を敷地内に分散させ、それぞれに庭を設けた独特の設計。会場にはそのうちの10部屋が再現され、各スペースは狭いものの、大きな窓枠が設けられ開放感があふれる空間が広がっている。ミニマリズムと形容できるシンプルな内装は、来場者らのへのアピール度が高いらしく、足を止めてじっくり見学する人の姿も見られた。

もう一方は、建築家・藤森照信氏がこのエキシビションのために設計した「茶室」。コケに覆われた岩を配置した庭園と、その片隅に設けられた高床式の茶室は、現代的で軽やかな雰囲気の森山邸とは対象的で、しっとりとした趣がいかにも日本らしい。靴を脱ぎ、茶室に向かって延びるはしごを伝い中に足を踏み入れると、どこか特別な世界に身を置いているよう…。

実際の建築群を体験できるこの2作品以外にも、戦後復興の中で起こった「日本らしさ」の追求、時に息苦しく感じられる都市生活の改善へのアプローチなど、日本人の生活と建築の関係性が、映像、建築模型などを使って紹介され、ロンドンで改めて日本文化に触れるチャンス! 期間中、家族向けワークショップ、映画上映、建築家によるトーク・イベントなども予定されているのでぜひお出かけを。

(文/本誌編集部 西村千秋)


写真左:建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞受賞建築家、西沢立衛氏が設計した個人宅「森山邸」。備えられた椅子やベッドに腰を下ろして、その場所で暮らす気分も味わえる。Photo by Miles Willis / Getty Images
右:会場に展示されているのは写真、映像、建築模型など約200点。建物の一部が再現され、より身近に感じることができる。 Photo by Miles Willis / Getty Images

The Japanese House: Architecture and Life after 1945
Barbican Art Gallery, Silk Street, London EC2Y 8DS
6月25日まで、14.50ポンド
www.barbican.org.uk

 

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