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クルクル回して集中力アップ!?

フィジェット・スピナー

■ストレスを軽減し、集中力を高めるために使用されてきたおもちゃ、「フィジェット・スピナー(Fidget Spinners)」。英国で瞬く間に子供たちに広まり、学校で子供たちがスピンの技を競い合っているという。爆発的ブームの現状を探った。

2017年5月18日 No.984


先日、バスに乗っていると、後ろの座席の小学生が、平たい何かを親指の上で器用にクルクルと回していた。その正体はフェイジェット・スピナー。初めて目にしたそのおもちゃに注目して、改めて街を見回してみると、近所の生活雑貨屋には今までになかった売り場が設けられ、道行く多くの小学生もフィジェット・スピナーを回しながら歩いており、気づけば身の周りにあふれているではないか。

「Fidget」には「そわそわする、せかせかする、いじくりまわす」などの意味があり、その名のとおり、フィジェット・スピナーをいじることでイライラを解消し、集中力を高める効果があるという。

使い方はいたってシンプル。主に3つの羽の中心にあるベアリング(軸受)を指ではさんだり、指の上にのせたりして羽を弾いて回転させるだけ。ユーチューブには、フィジェット・スピナーを指の上で回転させながら移動させるなどの技巧を披露した動画が数多く公開されている。筆者も早速試してみたが、適度な重み、スムーズに回転する羽がなかなか心地く、仕事中に気分転換したいときに有効かも。

もとは、筋力が弱くなるという持病を持っていた米国の主婦が、娘と一緒に簡単に遊べるおもちゃとして20数年前に開発。のちに、使用することで気分を落ち着かせる効果が得られるとして、自閉症(autism)や注意欠陥多動障害(ADHD)などの子供たちを手助けする玩具として定着していったようだ。

だが、学校内で大流行するものには、子供たちが勉強そっちのけで夢中になりすぎる、物々交換でのトラブルが発生するなど、問題がつきもの。集中力を高めるための道具が、「授業中に誰かがまわしていると目がいくし、音も気になって集中できない」と、他の生徒の使用で真逆の効果が生じてしまい、多くの学校でフィジェット・スピナーの持ち込みが次々と禁止されるにいたっている。

おもちゃの専門家、リチャード・ゴットリーブ氏は、BBCのインタビューで、「こうしたフィジェット・トイは、世界的に流行中です。子供だけでなく、大人の間でも。ブレグジット、選挙、ドナルド・トランプ、シリアや北朝鮮問題など、最近の大人は特に多くのストレスを抱えている。禁煙ブームも手伝って、フィジェット・トイは今特に商機がありそうですね」とビジネスの可能性にも言及した。

フィジェット・スピナーを回しながら集中力を高め、一攫千金を狙って、次なるフィジェット・トイのアイディアを練ってみるのもいいかもしれない。 (文/ネイサン弘子)


左:Amazon UKでベストセラーとなっている光るフィジェット・スピナー「LED Light Fidget Hand Spinner」4.99ポンド(写真はAmazonより)/右:マーケットに並ぶフィジェット・スピナー。5ポンド以内で買えるものが一般的だが、Amazonでは、チタンや銀を使った150ポンドもするものや、金メッキが施された数千ポンド(!)のものまでが出品されている。

 

 

 

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