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市場の縮小により存続の危機に立たされている、日本の牡蠣養殖業者が奮闘していることを英紙「テレグラフ」電子版が取り上げている。
 同紙が取材したのは広島湾で牡蠣養殖を営む木村海産の代表、木村健太郎さん(37)。竹で組んだ足場から足場へと渡り、器用に養殖場を移動して回り、牡蠣を採取する。朝は4時起きで1日12時間以上働く。この木村海産では年間12万トンもの牡蠣を生産している。
近年、牡蠣の国内売上は減少している。また高齢化で事業を継ぐ人も減っており、多くの牡蠣養殖業者は生き残れるかどうかの瀬戸際に立たされている。
 福島原発の事故も牡蠣の売上減少に拍車をかけた。宮城県産の牡蠣養殖は9割が福島原発の事故により成り立たなくなった。原発付近では放射能によって通常の2倍以上もある、「奇形の牡蠣」が増えているという噂まで流れた。
 木村さんは「ほとんどの牡蠣が国内市場向けのもの。香港や中国、台湾への輸出も行っているが、わずかな量にすぎない」と話す。「問題は高齢化で国内市場が縮小していること。また、女性の社会進出で家で牡蠣を料理するより、飲食店で食べるようになってきていることも大きい」とため息をつく。
 これからは海外市場に目を向けて、広島の牡蠣を世界に輸出するようにならなければならないと、現状を語った。
 家で簡単に調理できるようにと、木村さんが開発し、現在販売に力を入れているのが、電子レンジで簡単に熱を通せる「インスタント牡蠣」だ。プラスチックの容器に殻付きの牡蠣が入っており、電子レンジで6分加熱すれば、殻付きの蒸し牡蠣が出来上がるという。値段は6個入りで800円。昨年はこの商品が国内でほかの商品よりも売れたといい、木村さんは海外進出にも意欲を見せている。

 

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